2010年11月2日火曜日

google appsを使う意味はあるか。

今、私はGoogle Apps に取り組んでいる。

私が働く会社はそもそも小さな企業に社内の
C/S環境を整えるのが主な収益源だけれど、
起業からそろそろ10年。いろいろと環境が変わり
同じことをし続けるのは、難しい。

 10年前から、中小企業向けにFreeBSD/Linuxのような
Unix系OSの入ったサーバを収めているが、これらについ
て導入後のメンテナンスはあまり多く必要としない。
ほとんど管理手法に変化無く、sshが出来ればそれで
遠隔管理できるという、いたってシンプルなものだった。

 Windowsサーバに関して云うと、WindowsNT4.0Serverから
Windows2008Serverまで手がけてきたのだが、こいつらの
管理手法はようやくフル・リモートに難がなくなりつつ
あるという感じがあるものの、GUIベースでありつまらない
管理作業に貴重なメモリリソースを食いつぶすのが気に入らない。
 Windows2008Serverあたりでようやく防火壁外に放置でき
そうな雰囲気になった感じだし、W2Kの時代は論外だった弱点は、
日々突付かれ日々埋められの繰り返しで、まだ終わらないだろう。
無論、セキュリティホールの無いOSなどないから、FreeBSDだろうが
やられるときはやられるだろう。

恐ろしいのは機材の低価格化による、信頼性の低下である。
供給可能な機材がどんどん安くなる。 中小企業にはわたりに船だが
3年で壊れてしまう機材も問題だ。 じゃあ高くすれば良いかというと、
コレもまた台数が少なくて、突発的故障にたいする ”換え” が利か
ない。 われわれのサーバでの戦いは、今や”持つ数で決まる”のだ。
信頼性を向上させるには擁する予備機材がある程度必要になる。 
これは顧客が増えて、管理するサーバ台数が増えれば増えるほど、
予備を所有しておかなくてはならないという事にも繋がる。 
つまり、弊社のサービスは、おそらく顧客が想像するレベルより
はるかに高品質であるが、その努力はなかなか報われない。


そんな我が社の業務をSaaS/PaaS という雲が取り囲む時代が来た。
暗雲でずぶぬれて雷に打たれるようになるのか、はたまたキント雲の
ように乗れるのか。

まずはトライしてみなければわからない。

現状、Google Appsのキモは
高速インターネット接続 および 軽量Webクライアントが
必要なところである。

まず、光回線がしっかり配置されていても、プロバイダとの
契約がショボイと、いざと言う時心許ないことはありそうだ。

 弊社の顧客では、Bフレッツ・ベーシックから、NGN対応の
ニューファミリー前後が至って快適というレベルで、
これ以上の大規模な接続をもったことは無い。
回線も速度ではなく転送可能量で判断するならば、瞬間的な
スループットのある速くて細い線と、余り速くは無いが長時間
占有しても問題の無いタフな線もあるとおもわれる。

これは、サービス側がQoSをベストエフォートの上に
配置する時代だからIP電話、ネットゲームなどの
トラフィックなどと、混在するサービスで
どれだけ安定して使用できるかという話にもなる。

個人的にGoogleのサービスは非常に便利に使っているし、
普段Google漬けになっているから、Googleまでのラスト
ワンマイルが、ダウンするとダメージは大きい。これが
負わなくてはならない最大のリスクだ。
回線品質保証をどう考えるかも、企業基幹へのGoogle
Apps導入には当然のごとく必要になるだろう。
複数の回線種を維持する必要すら出るかもしれない。

 軽量なWebクライアントとはいえど、快適な利用には、
古いPCではもう駄目だと言うサインを送る必要にもなる。 
今でもインターネットを使わない業務PCクライアントは
5年前の水準でも十分仕事が出来るしメールくらいまで
なら問題が無いが、今後は無理になるだろう。

 またGoogle Appsのグループウェア機能は、グループウェアを
まだ導入して無い企業には問題は無いが、既にグループウェアが
ある会社では、移行の手続きが必要になるだろう。 サイボウズ
などのサーバで動かすWeb型グループウェアパッケージは、
Google Appsと競合する。 その他の古いグループウェアにしても
同様である。

 導入に問題がある点がいくつも見つかる一方で、Google Appsは
Officeツールを各クライアントに導入する必要が無いことは大きな
アドバンテージになりうる。

 手間がかかるにしても、Webインターフェイスを経由して、
アンケートなどフォームを作成してGoogle Document のシートを
更新可能であることは、多くのコミュニティが必要とする情報収集
と集計の手間を省く。

 個人的にローカルサーバを維持する気力が失われて来た時期だから、
こういう安直なアプローチに引っかかっている気もしなくは無いが、
どうせGoogleは、Microsoftと同じくデータ帝国の上で君臨しちゃうん
だから、弱小は平伏してでも、それは単なる根性無しではなく生き抜
く上の知恵として看過してもらわなければ・・・。

かなり弱気にも感じるが、安全保障の為に多数のサーバを抱えることに
疑問を感じる時代になってしまった・・・

このことを書いて終わることにする。

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