2016年3月8日火曜日

qmail-spamocontrol / STARTTLS

qmail-spamcontrol の 運用について少し書く。

このパッチをすると、qmail-remote は TLSに対応する。

/var/qmail/control/tlsdestinations

制御ファイルを設置する と 接続先の サーバが、STARTTLS 対応していいればセッションをTLSで保護することができる。

このパッチの 2.7.31 では SSLv3以前のプロトコルでセッションを行おうとするが、もう既に "POODLE" "HEARTBLEED"、先週(2016/03/01) 発表になった "BROWN" などの脆弱性を突いてくることがわかっているために、これらの古いプロトコルを迂闊に使えると、最悪は SMTP セッション開始を 拒否される。

故に、2.7.32 以降のパッチが必要なのだが、port作者がさぼっている。

letsencrypt が FreeBSDでも稼働するようなったので、STARTTLS には多くの問題を抱えながらも、今後は強制的になっていくのではないかと考えている。 DKIMがそれほど普及もせず、 SPFも適当すぎるため、これらの後付け SMTP の付属物がロクなことをしないのは知っているのだが、少なくともデータのやりとりにTLSの保護は役に立つだろう。

qmail-spamcontrol 2.7.32 for FreeBSD-ports (private ed.)

さて qmail-spamcontrol が 古いので、 2.7.32 にしたい。
手順を以下に記す。

  1. vi /usr/ports/mail/qmail-spamcontrol/Makefile 
  2. 1,$s/2731/2732/
  3. wq 
  4. make makesum
  5.  
     
なんとこれだけで良い。大した手間ではなかった。実は 4.の作業を
手作業でやっていたが、
FreeBSD port 作成者のためのハンドブック 3.3 に 

3.3. チェックサムファイルの作成

make makesum と入力するだけで、 (訳注: bsd.port.mk に書かれている) port 生成ルールに従い、 自動的に distinfo ファイルが生成されます。
とあり、それで問題は解決した。

qmail-spamcontrol の FreeBSD-ports には、これ以外にも問題があるのだが、とりあえず今回はこれで済ませることにする。

以上

 

qmail-spamcontrol

FreeBSD-ports で qmail-spamcontrol を使っている。

SPAMCONTROL


この記録を書いている時点(2016/03/8) で、FreeBSD-portsでは、 2.7.31 である。
少々古く

" 30 Oct 2015 23:07:16
Original commit files touched by this commit  1.03.2731_2 "

もあり、qmail-remoteにパッチを加えて STARTTLSが可能になるのだが、これにいささか問題
[2.7.32] Fixed TLSv1 negotiation error for qmail-remote; disables SSLv2/SSLv3 connections for qmail-remote (Poodle bug in SSL).

を抱えているので、 2.7.32 としたい。 さてどうするか。

  1. FreeBSD-portsの正式な手続きを通して報告してパッチしてもらう
  2. 自分でパッチを拵えて満足する

過去において 1. の手続きをしたり、port author に伝えたところでも「ああそれは知ってる知ってる」みたいな態度、メンテナにスルーされたり、大抵ロクなことがないので、2.をやって Blogに書いて反応があるのをみることにした。 作業は大したことではない。

(続く)