2010年7月31日土曜日

AdEsの活用

電話機

新しいスマートフォンが次々と出るのだが、
今ひとつWindowsMobile6.0機に物足りなさを感じる。

時々 Opera8.7が勝手に終了してしまう・・・とか、
モッサりとした挙動にいらだったり・・・。

何で電話するのに二手間かかるのかな・・・とか。
高機能すぎるのをひけらかすようにメニューを出しては
ダイアログで確認され・・・とかめんどーくさい。

やはりひとかどの道具として洗練されるってのは大変だ。

以前の所持機である WX321J なんかも、かなり機能増えた分、応答速度に
難があったように記憶する。 AdEsになって面倒が倍増した。

パソコンとAdEsの接続方法はいくつもあるのだが、選択肢はあれど正しい方法というのはなかなか無い。 体系化したいとおもうが、ざっと書いてみる。


ActiveSync 

んで、誰でも素直にAdEsを使う上でActiveSyncの世話になる。
このActiveSyncというのがいろいろ曲者で、やはり説明もなければ、そもそも
理解が難しいデザインポリシーで作られているように思える。

 まず対向設定にそれなりの儀式があるのはわかる。 判るが、ではどういう理屈、仕掛けで繋がるの?というところが判りにくい。

 特にWindows母機側にもややこしいものが多くあり、素のIPルータにも化けたり、はたまたブリッジにもなり、おまけにNATもどきなのかインターネット共有なんてのもある。 昔からのおなじみRS-232Cはもちろん、USBでつながり、赤外線、Bluetoothなど何でもござれActiveSync接続において、どのような機序、階層で何が如何してどう繋がるのやら、こちらもマイクロソフトの提供する怪しげな機械化日本語文献を探す手間を惜しんでいるのかもしれないが、やはりよくわからないものだらけである・・・。

Bluetoothデバイスの設定なども一緒にやると、もう大混乱である。まあ、先月半ばから、前に懲りたはずのことをまたぞろ繰り返しているので、そろそろ決着をつけなくてはならないと、試行錯誤を繰り返した挙句、ようやく一つ設定として落ち着くことが出来たので報告する。


USB接続 に関して

ActiveSyncを使うとなれば、まず一般的なUSB接続という物理的方法がある。USB接続はMSがOSレベルで作った接続手段で、その上でActiveSyncが働く感じがある。デザインポリシー的に、TCPが独立した論理レイヤとしては用意されて無いように見える。

何も考えずに設定するがただ一点これを間違えるとUSB経由でAdEsがネットワークを利用できない。

本体側の設定は「接続」 → USB → ActiveSync 設定で「高度な・・・」をチェックすると どうやら相互のUSBデバイス接合がナンバードネットワークとして分離してしまう・・・これは相互がPC同士出の通信を前提とするアプリケーションをまわすときにはいい(特にサーバでUSB接続をたくさんつけて・・・とかやれるの?)感じかもしれないが、ルーティングは出来ない(経路情報を与えられない、リンクステートアドレスだけになってしまう)ので要注意。 あまり苦労したくなければ「高度」でない接続を使うこと。


上の設定でドはまりすると、何をやっても抜け出せないから注意。 ちゃんと繋がる....だけどねー。 モバイル機側でIPアドレスを指定さえすれば、それなりにLANとなるんだけれど、私自身、WM機で経路設定する方法を知らない(レジストリ弄るような手があるかもしれない) ので、これはあまりお勧めではなかった。

一応、defaultrouteやらセッション前の接続状況監視なんてを無視してくださりやがる一般的なアプリケーション(puttyCE)とかはちゃんと動くのだが、それ以外のツールをあまり持ち合わせてないので、この方法は今現在諦めている。

高度な・・・ってなんだ?
   
「高度な....」をはずすと、USB接続はただのポートレベルにまで下がってくれるのでTCPスタックの貧弱なところをつついて疲れる思いをする必要は無いようだ。母機となるXP側でも「高度・・・」時の対応はいくつかあると思うが、多分IPルータに化けさせる方がよさそうである。 インターネット接続共有とか不気味悪いものは、とにかく、恣意的なアドレス設定に落とし(192.168.0.0/24が絶対条件?)込んだりと,一般的な設定にならずお勧めではないので、問題外である。

XP側でのルータレベル、ブリッジレベルの選択については、どのような利点があるのか今ひとつ良くわかってない(というか、そもそもブリッジは嫌いだからあまり使わない)ので、まあ、ルータにするなら [NTサービス] レベルで、Route and RemoteAccessは必須のようだ。 モバイル機側で「Remote-NDIS」の設定もお忘れなく。


結論

上記のいろいろなレベルでの努力に関わらず、ActiveSync単体でネットワーク中継を行うシステムをありがたく使う方がよほどか楽である。 これはXP側ならば、ファイアウォール穴あけ必須だけれどそれで多分大丈夫。  まあ・・・普通インターネット接続はブロードバンドルータの裏側にXPがあるとして、あまりXPのファイアウォールのありがたみを感じない点がまたここに見られる・・・わけだ。。

「高度な・・・」では、途中まで動くようにみえる設定があるのだが、ActiveSyncはまともに動作していない。 その上モバイル機側のWebブラウザはダイアルアップデバイスで繋ぎたがるなど、経路が設定されないようだし、なにが高度・・・なのだろう。 母機側でDHCPでも動いてないとダメなの? という感じもするし、WM側がDHCP無しで勝手にリンクステートアドレスで動くモードになる感もある。どうにも解せない動作だ。

またActiveSyncは、OS間でTCP層の接続が出来ていても何の関係もなく動くように見えるなど、何かとなぞが多い。”高度な・・・”云々を使うと全くActiveSyncがまともに動いたためしが無いあたり、この辺のリソースの掛け違いは混乱したVPNの設定というべきなのか・・・

とかなんとか・・・MSな世界の接続に疲れたので、Linuxでやってないかと探したらいっぱい出てきて嬉しかった。 もちろんLinuxのみならずFreeBSDでも動くようなので、これからはこっちを試してみよう。 今カーネルが uipaqを持ってないので、それが出来上がり次第だけれど。


http://www.synce.org/moin/SynceInstallation/FreeBSD

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