2008年12月20日土曜日

古いVAIO=憂鬱の塊

なぜ、VAIOを仕事に使うんだろう?

新品を3年も使うとすでに陳腐化している。 何故かと言えば、価格設定と盛り込まれた性能バランスの悪さ。 加えてごてごてしたいらない独自アプリケーションの山。 国産のパソコンはどこかしらこういうものをすべて持ち合わせていて、日電や富士通の個人向けは目も当てられない。あんな甘ったるいクリームを塗りたくったような機材には、バグならぬ無駄なエネルギーを浪費するCPU時間蝿がたかってしまうのだ。やはりましなのは東芝くらいなもので、あとは似たり寄ったりである。 国産でもビジネス用PCと銘打ってあれば、仕事で3年使ってもまあ我慢もできる程度にしか劣化しない気がする。 ところが、素人さん向けの機材はどう見てもデザイン料と派手なAV機能に埋もれて実質的なソフトウェア利用環境としてのプラットフォーム機能は、きわめて貧弱なものが売られていたことは否めない。 

もちろんこれから売られる機材がそれらの反省に基づいて、骨太で質実剛健な機材が売られるという保証は全くない。 怪しい品質であっても、量販店とメーカーは売れればいいのである。 そんな家電品に成り下がってしまったパソコンに、明日を生き残る可能性は極めて少ないと予言しておこう。

今日見たのは、VAIOの幽霊屋敷ともいった方がいいような零細企業。どこもかしこもVAIOだが、どれもほとんど5年超の機材。今日見たのも少しましだったが、まっ更な機材にXP/SP1aが稼働していて、これは相当昔の機材である。そんな老骨をいつまでも使うなと思うのだ。おかげで、SP3を入れるのに1時間弱、他合わせて3時間弱無駄な時間を使わされる羽目に陥った。
おまけにくだらない機能(いまどきチューチューまうすだぁ?)やら、ド派手な壁紙だの、”よい仕事の魂は単純な環境にのみ宿る”という私の信条からすれば、二度と触りたくない機材、本当に利用者の仕事に対するセンスが疑われる。

こんなイライラにはさして効く薬がない。 まあソニーを信奉する人のために多少慰めになる話をするなら、私も自宅にもさる筋からVAIOを引き取っている。 自分の仕事に使えるようにするため、いろいろ常駐モノを引っ剥がすとようやく実用に耐えるレベルとなるのだが、これもシンプルな環境にこそ仕事に使えるものが残るという哲学に基づいた、”削り込み”を行った結果である。ソニーの機材が悪いのではない。 売らんかなの根性でゴテゴテと飾り付けることが悪いのだ。

 最近、私自身がダイエットを始めたことにも通ずるのだが、自らの生活(特に食生活)も必要としないものを取り込むことをやめたことで、自分に必要な本当のカロリー量に見合った食事ができるようになった来た気がする。 不必要なエネルギー、食料の消化につかう別のエネルギーが思考に振り向けられるようになるのだ。 古代の思想家が断食を繰り返した事実は、まさにこの無駄を省く生き方、すべてに当てはまるものである。

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